風景スケッチ

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  • 風景スケッチ#3

遠出をすると、車窓からの眺めを6Bの鉛筆でスケッチします。

寸刻でイメージを得て、遠くの山脈を追うのです。

まるで車窓からカメラのシャッターを切るように。

海外に出掛けた時などは、日頃の光景と異なった空気が流れるのが見えるのです。

対象となる建物・森などと私の間にある透明な微風を描いている気が深まります。

瀬戸内海や日本海側を船で泳ぐ刻、いつも「生きている」ことを実感し、法外な数の時間の一瞬を描きとめるのでした。

- 来住しげ樹

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